看護と介護良好な関係を保つコツ
看護職と介護職の連携がうまくいかない。
この悩みは多く聞かれます。
何故でしょうか?
どうもその視点が違うようです。
例えば、病院(看護)は治療の場であり、安心安全が第一です。
命を守ることに重きを置きます。
一方、介護施設は生活の場です。
多少のリスクはあっても、その人らしい生活、生きがいを支援したい視点があります。
看護と介護は、その人の生活を支援する目的は同じでも、達成するアプローチが違うようですね。
では、どのようにすれば看護と介護の関係を良好に保つことができるのでしょうか
① それぞれの専門性と強みを理解する
ご本人、ご家族の次に、ご本人のことをよく知っているのは誰でしょうか。
ご本人に一番近い介護士ではないでしょうか。
「いつもとの違い」にいち早く気づき、誰よりも本人の変化に気づくことができます。そこに介護士としてのプライドを持って欲しいのです。
一方、看護師はその情報からアセスメントして、医療面からの適切な処置と指示を出すことを強みとします。
介護士と看護師が強みを理解し協力することで、ご本人のより良い暮らしにつながります
② 相談の仕方を工夫する
連携する上で報連相は欠かせません。迷ったらすぐ相談。
しかしこの時大事なのが聞き方です。
「私は○○したいと思いますがよろしいでしょうか」「私は○○したほうがいいか迷っています。どうしましょうか」と、提案型に変えることで自分の考えが伝わり、チームとしてより良いアドバイスをいただけると思います。
③ チームとして尊重し、助け合い連携する
スタッフは、共通した目標を持ったチーム仲間であるという意識が大事。
お互いの専門性が、ときにはぶつかることもあるでしょう。
しかしここでのポイントは、それがご本人のためなのかどうかが大事です。
「ご本人の思いはこうです」「本人のために私たちはこうしたいのです」
看護師には看護師の意見があるように、介護士には介護士の意見があるはずです。
そこに私たちのプライドを持つべきではないでしょうか。
最後に他職種や仲間への感謝の気持ちを忘れない。
お互いの仕事に無理がないか確認し、譲り合い、助け合っていきたいんですね。
スタッフが連携し、信頼しあえる環境は、ご利用者も心地の良い事は間違いないですね