【受けない 起こさない 介護ハラスメント】
介護ハラスメントを受けた際、先輩などに相談する環境が必要
「我慢していればそのうち止めるから」
「上手くあしらってこそ介護のプロ」
「慣れれば気にしなくなる」
といった、“その場しのぎのアドバイス”
このような経験があると、誰にも相談できなくなって我慢するしかなくなってしまいます。
一人で悩んでいる方もいらっしゃるのかもしれません。
では、介護ハラスメントを「受けない・起こさない」ためにはどうしたらいいのでしょうか?
□我慢をしない
介護ハラスメントを受けないようにするには、「我慢をしない」ことが重要です。
施設などからすると利用者は、お客様となります。
そのため、介護職員は我慢しがち。
しかし、我慢をすることでハラスメントが表面化されないことで、継続されてしまうことにつながります。
ハラスメントを受けた場合は、「嫌です」「困ります」「止めてください」とハッキリ自分の意思を伝えることが大切です。
コミュニケーション、ケアの方法を見直す
利用者とのコミュニケーションやケアの方法について見直すこともハラスメントの予防につながります。
利用者と介護者も人同士。
思いやりの心が大切です。
逆に、利用者の自尊心を傷つけるような発言は、介護ハラスメントのきっかけになります。
日頃のケアでの対応を振り返り、正しくおこなえているか確認してみましょう。
介護ハラスメントを受けたら、我慢せず信頼できる上司や管理者に相談・報告しましょう。
介護ハラスメントに悩んでいる方は一人で抱え込まないでください。
「私だけが我慢すればいいんだ」
「認知症の方だから仕方がないんだ」
その古い考え方は、捨てていただきたいのです。
そこには介護の専門性はありません。
だからこそ勉強するのです。
もう一つ大事なことがあります。
私たちは専門職として、
なぜ「身体的暴力」「精神的暴力」「セクハラ」の行為が起こったのか。
ご本人はどんな不安を抱えているのか。
その根本を取り除くアセスメントをしないと、
それはただの素人的介護といえるのではないでしょうか。
そしてハラスメントはご利用者から受けるだけではありません。
私たち介護職からご利用者に、無意識にハラスメントをしていないか。
職員同士でハラスメントをしていないか。
もう一度、見直したいものです
無意識だから怖いですよね。
まずは私を守るのは私。
介護の原点に戻って、お互いに感謝できる仕事
ありがとうと言える、素敵な仕事。
「いつも側にいてくれてありがとう」
高口光子氏 講演より