誤嚥性肺炎を防ぐポイント

高齢社会となり、やはり高齢者の入院が増えています。入院の原因として上位に来るのが誤嚥による肺炎、誤嚥性肺炎です。食べ物や唾液などが本来の食堂ではなく、肺に向かう気管に入ることを誤嚥と言い、その結果生じる肺炎が誤嚥性肺炎です。

誤嚥性肺炎は、食べ物等と一緒に細菌が肺へ侵入繁殖することで発症します

食事前の準備体操

まず基本となるのは、お口の体操、食事前のストレッチです。しっかりとした準備により安全に食事ができます。

他にもこんなことも準備の1つです。

手のひらを開いたり閉じたりする

首を回す、足組みをする肩たたきをするなどしてほぐす。

食事の環境を整える

1  両足は床についていますか?

食事は全身運動と言われます。足が浮いた状態だと顎に力が入りません。足が床についているかを見てあげて下さい

2  正しい姿勢で食べる

TV等上を見ながら食べると気管が開き誤嚥しやすくなり危険です。足底が引けているかも確認したいですね。

3  一連の動作に問題ないか?

食べ物を口に運び、咀嚼、エンゲしっかりと飲み込んだことをさりげなく観察しましょう

ゆっくりと食べることが誤嚥を防ぐには大切です。早く後片付けがしたいからといって急かすようなことをするのは厳禁です。

4  口の中を清潔にする

寝ているうちに唾液が入り菌が繁殖し、誤嚥性肺炎につながることがあります。そのために口腔の清潔を保つことが大切です。歯と歯の間、歯と歯肉の境目などに注意しながら丁寧に歯磨きをします。

入れ歯の方も洗浄剤を使用したり、しっかりとブラッシングして清潔な状態を保ちます。

実は自分で歯磨きができる人ほど磨けていないとも言われます。任せきりではなく、時々お口の中を見せていただく事は肺炎を防ぐためにも重要です。

5  普段からの体力維持免疫力を高めておく

生活の中で達歩くなどの運動を取り入れ、バランスの良い食事、水分摂取、排泄、十分な睡眠、これも誤嚥性肺炎の発症予防のために重要です。普段からの規則正しい生活が体の基礎を作ります。

高齢者が入院をすると言う事は、体にとっても負担が大きく寝たきりのきっかけになってしまいます。私たち介護士は、ご利用者様が楽しく安全にいつまでも自分のお口でお食事をとっていただけるよう支援していきたいものですね。